2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

皆さんへ

最後まで読んで下さり ありがとうございます 只今続編を執筆中です まだ時間が掛かりますが、 完成した時には また読んで下さると嬉しいです そして執筆をする上で、 皆さんの感想や意見をぜひ聞きたいです ツッコミでも批判でも 何でも受け付けます 本当に …

53…未来へ(完)

蓮が何で怒ってるのかが分からない 「姉さん」 「紫音?」 「俺達がどれだけ心配したか…分かってる?」 今にも泣きそうな表情の紫音 「怪我したら、最悪…死ぬんだ。姉さんだって同じだよ?」 「私は、簡単には死なないよ」 「栞」 蓮が私をギュッと抱き締め…

52…新たな力

蓮side 平穏な日々な…筈だった 栞と紫音は今でも、桜井組の影の存在…鷹と蒼鷹 兄貴は辞めさせようとしたが、栞が頑なに拒んだ 栞がやり続けるなら紫音も 俺はまだ組に属してないから、栞と紫音がどんな仕事をしてんのかも聞かされない ただ帰りを待ってるだ…

51…皆と一緒に

あれから数日経った 私は今まで住んでいた家から、あの家に…我が家に戻った 勿論、紫音も 蓮に一緒に住めって何度も言われたけど… あの家には悲しい出来事があったけど、楽しかった思い出もある 戻ってこれたのは良かったけど、メンドくさい事が 「神崎さん…

50…自由

水沢先生を和士が送り、私は蓮と部屋まで歩く 「朝から色々とあったな」 「そうだね。まさか理子が…」 腕を見てみると、沢山あった傷が綺麗に無くなってる 「傷があっても、大丈夫とは言ったが…」 「ん?」 喋ってたら部屋に着いた 蓮は私の手を握り、部屋に…

49…理子

翌日 桜井家の前に一人の女性が 「すみません」 「はい、どちら様ですか?」 「私、久八高校の教師をしてる水沢と申します。 ここに神凪雫さんがいると聞いて伺いました。 体調不良と聞いたもので」 「…少々お待ち下さい」 目が覚める、蓮はまだ寝てる 顔を…

48…再会

家には兄貴や朔達がいて 気を失ってる栞を見て、説明を求められた 全てを話すと、驚いたり泣いたりと大変だったが最後には笑ってくれた これからの事は、一先ず明日からとなった 各自解散して、今俺は自室で栞といる 紫音は一旦、家に帰った。 『やっと、姉…

47…死ぬな、生きろ

「栞!」 「姉さん!」 呼び掛けても反応しない 「蓮!姉さんは体が弱ってるんだ!このままじゃ体が…うぁっ!」 「紫音!?」 力が衝撃波となって紫音を襲った 紫音は辛うじて意識がある 「くそっ!どうしたら…!」 紫音はネックレスを手に取り 「もしかした…

46…もう、離さない

「うぁっ…!…っれ……ん…!」 「ゴメンッ…ゴメンッ…!何もしてやれなくて…!」 激痛が体中を走ってるのに、蓮に抱き締められてると安心する だから、冷静に判断出来た このままじゃきっと、蓮や皆は助からない 蓮と離れたくない …でも私が、アイツの元に行けば…

45…鴉間

突然聞こえた声、この声は 「お前は、鴉間!」 「よお、桜井楼に弟の蓮、そして栞の弟…紫音」 蓮は姉さんをギュッと抱き締め、鴉間から護る 「鴉間、お前は栞を誘拐し力を奪って自分のモノにした。 力は手に入ったんだ、何故栞を解放しない」 「物にはいつか…

44…俺は、受け入れる(桜井 蓮)

あの時は、何を言ったらいいのか分からなくて咄嗟に 「その行動が鍵になったのよ。 坊やだって、誰だってこんなのと関わりたくないでしょ? 人を殺すのに躊躇わない…こ〜んな殺戮人形なんかに」 「!? 違…俺はそんな事っ!」 「思ってなかったって?今なら…

43…殺戮人形(4)

「は〜いそこまで〜!」 栞の後ろから突然現れた女 「テメェは、あの時の!?」 「覚えててくれた?嬉しい〜!私はね、理子っていうの!よろしくね〜♪」 「栞を返せ!」 「返す訳ないじゃな〜い。この人形はマスターの物なんだから」 「ふざけた事言ってんじ…

43…殺戮人形(3)

龍田が合図した直後、栞は消えた 《テレポート》か!? 「!? ど、どこに「ぐあっ!」」 大神組の後ろ側で叫び声が 「後ろ!? どうやって!?」 大神が困惑する間にも、次々と組員が倒れてく 数秒後、立ってるのは大神1人だけ 「く…くそがぁっ!」 大神が…

43…殺戮人形(2)

蓮side とある倉庫 酒向と内通者の情報を頼りにここまで来た いるのは俺と紫音と兄貴 「おい兄貴、和士さんや今井は?」 「アイツ等は別件だ」 「ここ以上に大事なとこがあるかよ」 「後に分かる」 物影で様子を見ると、大神組と龍田組が対峙してる 辺りを見…

43…殺戮人形(1)

感情が無くても力で操られてても、最初は抗った でも、以前には無かった枷が、私に牙を向く 指示通り動かないと、仕込まれた枷で体に激痛が走る 最初の仕事で標的を逃がそうとした時、体中に激痛が走った あまりの痛さに意識が遠のき、気が付けば足元に標的…

42…囚われの姫

1週間後の夜 「仕事だ。この組を潰しに行け」 「はい」 前と同じだ、足に鎖を付けられてアイツに呼ばれる時以外は出られない 窓があったのに、コンクリートか何かで塞がれ ドアを閉めてしまえば、辺りは闇だ 陽の光が無いから、時間感覚が無くなり、あれから…

41…動け

紫音side 俺は今、桜井組の蓮の部屋にいる あれから何日経ったんだろ あの時と同じ、目の前で…姉さんを失った 姉さんを護る為に、今までやってきたのにっ でも、いざ奴等を前にして…手も足も出なかった 一番酷いのは蓮だ 皮肉にも、あの女が姉さんの記憶を戻…

40…護衛再開、最後の機会(5)

鴉間に、またあの部屋に放り出された 「うっ…!」 刺された傷が痛む 「俺から逃げるなんてな、人形の分際で」 鴉間は私の耳に口を寄せ 「お前は俺の物なんだ。 人形は人形らしく、俺の命令だけで動いてればいいんだ また逃げようなんて考えれば、あの小僧を……

40…護衛再開、最後の機会(4)

突然、どこからか男の声が 「マスター!?しかし…」 マスター? 「俺は人形を連れ戻してこいと言ったはずだ。記憶を戻すだけの筈 何故、力を奪ってる」 闇から突然現れた男 コイツが、鴉間 「そ、それは…」 「人形は俺の物だ。故にその力も俺の物、何故お前…

40…護衛再開、最後の機会(3)

「な〜んか色々と来ちゃったわね。さっさと仕事を終わらせましょうか」 女が気絶した奴に手を向けると ソイツは女の姿から一変、男になり栞に向かって襲い掛かる 栞は男を見ず、手を向けただけ それだけで男はピタッと動かなくなり、そのまま後ろに倒れた 「…

40…護衛再開、最後の機会(2)

その時だ 「!?」 栞が突然消えた 「栞!?」 襖を開けると 「出て来るな!!」 俺に背を向ける栞と、栞と対峙してる…女? 「あら、獲物が出てきたわね」 女が俺に向かって手を突き出す 「!?」 「させるか」 栞は一瞬で女の前に移動し、女の手を捻り上げ…

40…護衛再開、最後の機会(1)

落ち着いてから、蓮にも紫音のネックレスと同じ効果の物をあげる事に 力が使えないのが心配だったけど、いつの間にか使える ネックレスをあげようとしたら 「コレ」 そう言われて差し出されたのは、指輪 しかも2つ 「1つは俺、もう1つは…お前に」 「え…」 「…

39…片想い?両想い?

紫音が静かに部屋を出る ありがとな 栞は俯いて、泣いてる 「蓮…」 「何だ」 「私には、蓮の記憶が無い。思い出そうとしてるけど、結局何も… 蓮が私を大切に思ってくれてるのは分かってる…けど 今の私は、貴方に応えれない…応えちゃいけない」 「…」 「一緒…

38…栞の傷

俺と紫音は、栞が居る部屋に戻った 栞はまだ眠ったまま 「紫音、さっき何言おうとした」 「え…」 「栞が今の状態になってるって言った時、何か言い掛けただろ」 「…」 「俺が聞いたのは、お前が栞に気づいた時、旅行先の乱闘、酒向との事 桜井組での影の事、…

37…栞(2)

和士side 楼が死にたいと言う栞の頰を叩き、怒りをぶつけた 栞から送られてきたイメージは、目を背けたくなる様なモノだった 死にたいと思うのも分かる けど、それを楼が許さなかった 自分の過ちを悔いて死んで楽になるのは、確かに逃げる事なのかもしれない…

37…栞(1)

明るくなってから、楼さんと和士さんに会いに行った 蓮が姉さんに気づいたのを話すと 「そうか、バレたか」 2人とも嬉しい様な悲しそうな表情だ 「兄貴と和士さんは、何を知ってんだ」 「俺も紫音と同じ位しか知らねぇ。俺は会える様になった栞しか知らねぇ…

36…栞と蓮(2)

蓮side 昔、栞と遊んでた時、遠くの物を取ろうとしてソレを宙に浮かした 栞が持ってる特殊能力 「あの時しっかり見たからな、力使って左目にペンタクルが浮かぶのが」 「…っ…」 打つ手が無ぇって感じだな 間違いねぇ 「紫音との事も、これでやっと納得がいく…

36…栞と蓮(1)

「…う」 目が覚めると、視界に入るのは天井 「…私…」 敵を潰して、楼の部屋に戻ってきて 横を見ると紫音が 心配して来てくれたんだ 私の手を握って寝てる、泣いた痕も 「ごめんね」 反対を見ると 「!?」 蓮も寝てる そういえば、蓮に抱き締められて気を失…

35…真実

紫音side 姉さんが蓮を護る事になってから数日経つ 登下校は蓮と一緒、学校でも倉庫でも 最初は、そんなに一緒にいなくてもと思ってたけど 酒向さんに鍛えられるまでは気付かなかった、敵の気配 蓮に向けられる殺気が嫌でも分かる なのに蓮がいつも通りなの…