43…殺戮人形(4)

「は〜いそこまで〜!」


栞の後ろから突然現れた女


「テメェは、あの時の!?」

「覚えててくれた?嬉しい〜!私はね、理子っていうの!よろしくね〜♪」

「栞を返せ!」

「返す訳ないじゃな〜い。この人形はマスターの物なんだから」

「ふざけた事言ってんじゃねぇ!栞は人形でも物でもねぇ!」

「マスターの物よ?マスターの命令しか聞かず、命令には忠実に従う」

「…っ、栞!戻ってこい!」

「あ〜ムダムダ。

    今回の仕事はアンタ達が現れると思ってたから

    アンタ達には認識しない様にしといたのよ♪」

「テメェッ…!」

「何の力も持たない坊や達にはどうする事も出来ないわ。

    この人形も、連れ戻した時には坊やに会いたいって思ってたけど

    今では違うみたいだし?」

「な…どういう事だ!」

「坊や、私が人形の過去を話した時、人形と目を合わせなかったでしょ」

「!?」