3…組の仕事(1)

屋上を後にし、和士の運転で帰ってる時

あ〜、イライラする


「和士」

「なんだ?」

「楼に電話して」

「ん〜ちょっと待ってろよ」


和士は車を脇に停め、スマホを操作する


『おう和士。どうした』

「おう。今度、潰す組があったよな?鷹に回せねぇか」

『…いいだろ。和士、鷹に代われ』

「おう」


和士からスマホを渡される


『鷹』

「はい」

『〜組だ。容赦無く、潰していい』

「了解」


電話を切れば、すぐに車が動き出す


「少しは楽しめるかな」

「ちったぁ…加減してやれ?」

「今回は無理」

「…はぁ〜」


組にわざと電話して敵襲すると予告し

居ない奴も集まらせ、厳重警戒にする様に仕向けた

一気に関係者全員潰せる方が後が楽だから

組から大分離れた所に車を停める

 

 

和士side

栞の赤い左目に白いペンタクルが浮かび上がる

この状態は能力を使ってる証拠

今使ってるのは《リモートネスクレヤボヤンス(遠隔透視)》

どれだけ遠距離でも360度、透視出来る

(ナ●トの白●みたいな感じ)


「道具(持ってるの)が10人くらい、拳銃も…。お偉いさんは奥の部屋か」

「じゃあ、俺は先に行ってるからな」

「ん」


コレは発散という名の、タブーを犯した奴等を潰す…狩り

最初は勿論止めた


『女1人で行かせられるか!』


楼にも止めるよう言ったが


『好きにさせろ』


とだけ

最後には


『邪魔すんな』


狩り兼仕事モードの殺気付きで言われれば、何も言い返せなかった


『前に俺と試しに手合わせして互角だったんだからなぁ

    心配はいらねぇよ。1人で行かせるのがお前の身の為だ」


今回は発散目的だが、普段は組の仕事としてやってる

今では俺は、連絡と足だ