異世界(2)

蓮side

まだ日が明けない時間

栞が俺の腕から抜け出し、庭で鍛練するのは日課

俺が目覚める頃合いに戻ってきて


「おはよ」


微笑みながら挨拶する栞を見て


「はよ」


挨拶を返す

栞は組から抜けた今、これからどうするのか悩んでる

結婚した今、母さんに家事を教わってるが

俺的には専業主婦でも良いなって思ってる

 

 

今日もまた、目を覚ますと


「おはよ」


鍛練を終えた栞が戻ってる


「はよ。…?」


何だ?

様子がいつもと違う

…つうか、服が違う


「栞?」

「ん?」

「何かあったのか?」

「…、」


戸惑ってる

起き上がって栞の頰を撫でる


「何があった」

「…、話すから。支度したら、広間に来て」

「…分かった」


栞は立ち上がり、部屋を出て行った

戸惑った表情、でも嫌な感じはしなかった

…今ここで考えても仕方ない


「さっさと行くか」

 

 

紫音side

俺は姉さんと同様に組から抜けた

今後どうするか…

姉さんが蓮と結婚したから離れないとって考えたけど

2人は一緒にって言ってくれた

とりあえず、それぞれのやりたい事が見つかるまでは、まだ桜井家にいる


姉さんが朝の鍛練を終えたら俺に会いに来るのが毎朝の日課

いつもの様に、目覚める頃に姉さんが襖の前に


「紫音」

「起きてるよ」


スッと襖が開くと


「おはよ、紫音」

「はよ」


…あれ


「姉さん?」

「ん?」

「何かあった?」


何か、いつもと雰囲気が違う

それに服が違う


「支度したら、広間に来て」

「え、…うん」


何だろ、戸惑ってはいたけど…、嫌な感じはしなかった


「さっさと支度しよ」

 

 

蓮と紫音に挨拶を済ませ、楼の部屋へ


「楼」

「栞、こんな朝早くにどうした」

「皆に話がある、広間に集めてほしい」


スッと襖が開き


「何だ?」

「皆の前で話す」

「…分かった」

 

 

広間に全員集まったのを確認し


「まず、急な召集を掛けてごめんなさい」

「それはいいが、どうした?」


お父さんを始め、皆が聞く姿勢をとってくれてる


「…あの、これから話すのは、全てホントの事だから

 聞きたい事とか思う事が多々あると思うけど、まずは聞いててほしい」


皆が頷き、了承の意を示す


「ありがと

 それと、これからある人に出てきてもらう」

「ある人?」

「…ソル」

「はい」


ソルが本来の姿で隣にスッと現れる


「「「!?」」」

「皆さん、初めまして。ソルと申します」


皆、目を見開いて呆然としてる


「…栞」


最初に口を開いたのはお父さん


「その人?…は、もしかして、栞と同じ力を持ってるのか?」

「そう、みたい」

「そうか…。で、話したい事は何だ?」

「…何から話せばいいのか

 私もまだよく分かってないんだけど、…異世界が存在するって言えばいいかな」

「……異世界?」

「うん」


楼がソルを見る


「っつう事は…。その人?は、異世界の人なのか?」

「うん」

「じゃあ何で、異世界の人がここに、栞と居るんだ」

「んとね、異世界の国の王…国王が言ってたんだけど

 私は、異世界で亡くなった国王の養子の生まれ変わりなんだって」

「「「……………は?」」」

「ソルは、私の従者なんだって」

「「「……………へ?」」」

「朝の鍛練してる最中にソルが現れて、突然異世界に連れられて

 国王と少し話して、戻ってきた」

「「「…………」」」

「とりあえず、これが朝の出来事」

「「「はぁああああああああ!?!?!?」」」


皆が叫び混乱し、落ち着くまで何分掛かったか

とりあえず静かになり、改めて皆はソルを凝視する


「あ、あの…、ソル…さん?」


しどろもどろに楼が声を掛ける


「はい、何でしょう」

「その、異世界の栞の従者ってのは…」

「本当ですよ。私はシオリ様の従者、ソルです」

「じゃ、じゃあ国王の養子の生まれ変わりっつうのは?」

「事実です

 国王はその昔、捨てられていた赤子のシオリ様を養子にし大事に育てられました

 シオリ様は我が国や人々にとって癒しの存在で

 多大なる平和を齎して下さっていたのですが

 ある時、力を酷使し過ぎて亡くなられてしまいました

 ですがその最後の時に言われたのです

 もし叶うなら、また皆の元に…と

 そしてシオリ様は、この世界に転生されました

 その証拠に

 私が知るシオリ様同様に左目が赤く、皆様が思う…特別な力を持ってるという事です

 皆様の反応を見る限り、こちらではシオリ様の力は異能の様ですからね

 最も、以前は両目とも赤かったですが」

「「「…」」」


皆が口を閉ざす中


「あ、あの…」


紫音…


「俺は紫音、栞姉さんと血の繋がった弟です

 でも姉さんみたいな力は持ってない、でも見ての通り左目は青色です

 これは、姉さんの転生?に関係してるんでしょうか…」

「シオンさん、…確かに貴方には特別な力は無い様です

 左目は、シオリ様が転生された際の影響によるモノかと

 簡単に言えば、色が他の方と違うだけです」

「じゃあ、何で赤色じゃなく、青色なんでしょう」

「さあ?」

「…」


皆がおいっ!的なリアクションをしてる


「でも、その色がお気に召さないのでしたら

 私の力で他の方と同じに出来ますが…?」

「…」


紫音は視線を下げ、考えてる

でもすぐに顔を上げ


「いえ、大丈夫です」

「紫音…」


蓮や楼が心配そうに見つめてる


「…いいの?」

「うん、今まで色んな事はあったけど…。もう大丈夫」


ソルが咳払いし


「話を戻しても?」

「あ、すみません。お願いします」

「シオリ様については理解頂けた様なので、本題を申し上げます。

 シオリ様には以後、我が国…ジュノで暮して頂きたいと考えております」

「「「………は?」」」


皆、口をポカーンと開けて茫然としてる


「ちょ、ちょっと待て…下さい」


蓮が辛うじて敬語


「それはつまり、この世界から居なくなるって事ですか?」

「左様です」


蓮から軽い殺気が


「…俺から栞を奪うつもりなら、連れて行かせねぇ」

「俺も、姉さんと離れるつもりは無い」


紫音まで

いや、楼や春まで警戒し始めちゃった

そんな雰囲気の中、ソルは笑顔で


「では皆さん、一度いらして下さい」

「「「……は?」」」

「シオリ様にも話されましたが

 国王はシオリ様のご家族がいれば連れて来る様にと仰せられました。

 良ければこちらに住んではどうかという話も」

「「「………」」」

「栞、ホントか?」


蓮が不安な表情で聞いてくる


「うん」

「栞は、どう…考えてるんだ」

「二度とこっちに戻れない訳じゃないし…、それにね?」

「?」

「少し行ってきただけで分かった

 あっちの世界では、私の力は普通なの

 それに、私の力が必要とされてるみたいだから」

「シオリ様が、必要なのです」

「…」

「正直に言うとね、嬉しかったんだ

 ここ(桜井組)で私は鷹として動いてた、そうするしか出来なかった

 でも必要無くなって、これからどうしよって思ってた

 ソルが現れて、急に異世界に連れられて困ったけど

 私を必要としてくれる人達が大勢いたの

 その人達の為に、私は…自分の意思で力を使いたい」

「…」

「俺は姉さんに付いていく」

「紫音…」

「姉さんが自分で決めたんなら…、何も言わない

 それに話を聞く限り、離れずに済むんだよね? なら俺は良いよ」

「ありがと、紫音」

「…栞」

「楼…」

不定期でもいいから戻ってこい。それが無理なら《テレパシー》でも使って連絡しろ」

「うん、ありがと」


自然と皆の視線は蓮に

蓮は溜息を吐き、口角を上げ


「栞と離れなくていんなら、いいさ」

「蓮…」

「話は纏まりましたね。では一度、王に会って頂きます」


皆がえっ!?と驚く


「ちょっと待って下さい、急過ぎます。そちらの世界に行くとなると、準備が…」


楼が珍しく少し慌てる


「ああ、では服装のみ正装をお願い致します」

「いや、服もそうですが…、ここを離れる訳には…」

「それもご心配無く。私の力で時間は進まぬ様に致しますので

 どれだけ居ても、この世界では一瞬です」

「…なら、問題無ぇか」

「では、王に会われる方のみ、服装を整えて再度集まって頂けますか?」


国王に会うのは、蓮と紫音は勿論、楼とお父さんとお母さん

この世界では一瞬らしいけど、念の為春に組を任せるらしい


「じゃあ、頼んだぞ。酒向」

「はい、お任せ下さい」

「では行きます」


また、足元が光り始める

その光が一層強くなり、皆が目を瞑った瞬間


「着きました」

 

 

蓮side

恐る恐る目を開く


「ようこそ」


ソルさんの声で顔を上げると、目の前には大きな城が


「ジュノ国へ」


城へ入り、ソルさんについていきながら辺りを見渡す

騒がれるかと思ったが、警備してる人自体がいねぇ

城の中も、まるで人払いをしてるみてぇだ

そうしてる内にある部屋の前まで来る

 

「では皆様、ここが国王への謁見室です」


ギィ…と扉が開き、進むと

奥に国王らしき人が


「国王、シオリ様のご家族を連れて参りました」

「うむ、ご苦労」


ソルさんは脇に移動し、国王と目を合わせてるのは栞


「決まったのか?」

「はい」

「ふむ ならば親として挨拶せねばのぅ」


国王は栞から視線を外し


「ワシはこのジュノ国の王、ザキロと申す。其方達の名を聞いてもいいかの?」

「私は栞の父、桜井 幸。隣は妻の初」

「初めまして、初と申します」

「息子の楼です」

「次男の蓮です」

「栞の弟、紫音です」

「ふむ。さて、シオリとソルからは話は伺っておりますかな?」

「はい」

「では、単刀直入に申そう。シオリと共にこちらに住う者はいるかの?」


国王の言葉に俺と紫音は目を合わせ、国王と目を合わせる


「「俺達が」」

「レンとシオン、シオンはシオリの弟じゃったな。

 レン、お主はシオリとどの様な関係じゃ?」

「俺は…」


俺はシオリに向き


「俺は、栞の夫です」

「…ほう」


国王は栞に目を合わせ


「シオリ、誠か?」

「はい」

「…そうか。ではレン」


国王は真剣な表情で俺と目を合わせ


「シオリを、頼むぞ」

「はい」


国王はニコッと笑顔になり


「さて、他に何かあるかの?」

「ザキロ殿」

「何じゃ、ロウ殿」

「栞達がこちらに住む条件として、不定期でもこっちの世界に戻る

 これを認めて頂きたい」

「心配無い、その案はシオリから既に提示されておる

 時期さえ考慮すれば、構わん」

「そうですか、なら俺からはもう何もありません」


親父と母さんがザキロ王と目を合わせる


「正直、今でもこの事態に困惑してる

 だが、栞が自分で決めた以上、親として何も言う事は無い」

「私も同意見です

 …ですが、栞は女の子です

 そして今まで沢山の苦しい思いをしてきました

 出来る限り、この子がもう危険な目に合わない様に配慮して頂けませんか?」

「…ワシも親として可能な限りの事は致す。勿論レンとシオンも

 今後、シオリには何かと助けを求めるが

 其方達の思い…心に留めておく」

「では、私達の娘と息子達を」

「宜しくお願いします」

「俺達も」

「これからお世話になります」

「ふむ、宜しく頼む」

 

 

「では、レンとシオンの部屋を用意せねばな

 そちらの世界で色々と片付ける事があろう、落ち着いてから来なさい」

「「はい」」


俺達が部屋を後にする中、栞はソルさんと話してる


「ありがと、ソル」

「いえ、お帰りをお待ちしています」


栞が側に来る

ソルさんが不安な表情だ


「ソルさんと何話してたんだ?」

「世界を移動する力の使い方」

「…え?」

「さ、行こ」


城の誰も居ない部屋で、俺達の視線は栞に向いてる

栞は目を瞑り、集中してる


「すぅ…はぁ…、予め言っとくね

 もしかしたら副作用で全員意識を失うかもしれない

 でも、確実に家には戻るから」


皆、頷きで返事を返す


「じゃ、やるよ」


栞の左目にペンタクルが浮かび、ソルさんの時と同じ様に足元が光り始める

光がカッ!と一瞬強くなり、眩しくて目を瞑ると


「戻ったよ」


目を開ければ、広間に立ってる

見渡すと酒向がポカン…と俺達を見てる


「も、もう…、戻られたんですか?」

「ああ。酒向、あれからどれ位経ってる」

「いや…あの、今行かれたばかりですよ?」


周りも同じ反応だ

栞はソルさんと同じ様に出来たって訳か


「上手くいったな、栞」


栞に振り向くが、居ない


「…え?」

 

見渡しても、居ない


「? 栞と紫音はどうした?」


兄貴も気付いた

まさか、2人だけ戻れなかったとかはないよな?

焦り始める頭で、何とか気配を探ると

元の栞の部屋に2人の気配が


「蓮!?」


急いで部屋に向かうと襖が開きっぱなしだ


「栞!紫音!?」

「シー…」


紫音の腕の中には栞が

思わず駆け寄るが、あくまで声を小さくし


「栞? 紫音、どうしたんだ?」

「大丈夫、疲れただけ」

 

 

紫音side

元の世界に戻れた直後

部屋を見渡す蓮達を他所に姉さんが凭れ掛かってくる


「!?ね「…静かに」」

「…気付かれない様に、元の私の…部屋まで…」

「わ、分かった」


部屋に戻り、姉さんを自分に凭れさせながら座り込む

姉さんは目を瞑って、怠そうだ


「姉さん?」

「大丈夫。言ったでしょ、意識を失うかもって

 でも眠いだけだし、私だけで良かった」

「良くはないけど、休んでれば大丈夫?」

「うん。後、蓮が来ると思うから説明よろしくね」

「分かった、ゆっくり休んで」

「ありがと…」


姉さんはクタ…と俺に凭れ、眠りについた


「…お疲れ様」


姉さんが何で特別な力を持ってるのか

何で俺達の目は、違うのか

今まで悩んでたのが思わぬ形で解決した

これからきっと、もっと大変な事になりそうだけど


「何があっても、離れないよ」


ドタドタッと足音が

さてと、蓮に説明しなきゃな

 

 

蓮side

栞が眠りについてから数時間

俺と紫音は、荷造りを終えるとこだ

この時ばかりは組に入ってなくて良かったと思う

引き継ぎが必要なモノは無ぇし、元々自由に生きる選択があった

紫音も何の柵(しがらみ)も無い

元々やる事が決まったら3人で出て行くつもりだったしな

ちなみに栞の荷造りは母さんがしてくれてる

っつっても、栞は物欲が無ぇから身だしなみを整える物位しか無い

服をどうするか迷ってるが

ソルさんや国王の服装を思い出す限り、何かこう…中世ヨーロッパみたいな感じだ

…持っていかない方がいいか?


「蓮、栞の荷物纏まったわよ」

「おう、サンキュ」

「俺も用意出来たよ」

「おう」

「あっ、姉さんが目を覚ましたみたい」

「? 分かるのか?」

「何となくね、弟の直感?」


紫音がニヤ…と口角を上げて栞が寝てる部屋へ

…何かムカつく


栞が目を覚まし、荷造りも出来た


「栞」

「蓮、心配掛けてゴメンね」

「焦ったけど、紫音に聞いたから。気にすんな

 それとな?」

「ん?」

「今日の夜、宴会を開く

 これからはなかなか会えなくなるんだし、ちゃんと話しておきたいだろ?」

「そうだね、…うん」

「よし、俺は朔や春也に連絡しとく」

「紫音も挨拶しとく奴がいれば連絡しとけよ」

「うん」

「栞は、体休めとけ。

 またお前に力使ってもらわないと、あっちには行けねぇんだし」

「ん、分かった」

「じゃ、後でな」

 

 

その夜

盛大な宴会が行われた

和士と正や奈緒さん、美弥も来てくれてる

お酒が入る前に異世界の事、私の事を話したら

ポカン…とフリーズしたり驚かれたり

あっちで暮らすって言ったら、美弥に泣かれちゃった

たまに戻ってくるのを話すと


「その時は絶対に会いに来てよね!」


泣きながら笑顔で言ってくれた

正や奈緒さんも、泣きそうな笑顔だ

 

 

蓮side

美弥が栞に泣きつくのを見てると


「今日急に来てくれなんて言うから何事かと思ったら、予想以上の展開ですね」

「そうだよ!俺なんか頭ん中パンクしそうだぜ!?」


朔と春也


「俺達だって、未だに困惑してる」

 

紫音


「でも、これで栞さんの特別な力の謎が解けましたね」

「いや、俺今でもよく分かってねぇんだけど…」

「…たまには戻ってくるんですよね?」

「おいっ!?俺の発言無視!?」

「ああ、そういう条件だ」

「蓮まで!?」

「流石にこんな話だから、皆にちゃんと挨拶して行こうってなったんだ」

「……紫音まで」


春也が隅でキノコ栽培を始めた


「ま、そういう訳だから」

「…ふぅ。蓮と紫音、栞さんが決めたんなら何も言いません

 ほら春也、言う事があるでしょう」

「そうだな、よし…2人共」

「「行ってらっしゃい!元気で!!」」


紫音と目を合わせ


「「おう!!」」

 

 

蓮達は問題無さそう


「栞」


呼ぶ方に顔を向けると、お父さんとお母さん、楼に和士、春も


「栞、お前が決めたんなら、俺達は何も言わない」

「うん」

「ただね、体に気を付けて。

 力も…必要とされてるのは分かってるんだけど、あんまり無理しちゃ駄目よ?」

「うん、大丈夫だよ」

「ちゃんと連絡をくれれば、それで良い」

「なかなか会えなくなるが、俺達は何があっても、お前の兄貴だ

 何かあったら、遠慮無く頼れ」

「うん、ありがとう。楼、和士」

「栞さん、自分で良ければいつでも力になりますので!」

「ありがと、春」


全員と話し、落ち着いた頃


「そろそろ、行こうか」

「おう(うん)」


蓮と紫音が私と手を繋ぎ、皆を見渡す


「「「行ってきます」」」

「「「「行ってらっしゃい!」」」」


私は目を瞑って集中する

足下が光り始めるのが分かる

よし

 

《マタスタシス(転移)》

 

 

酒向side

栞さん達が消えた後、そこら中で啜り泣く音が

元々、3人のやりたい事が決まったら、この家を出るのは決まってた

こんな急な話が無くても

…でも、やっぱり寂しいな


「また、会えるのを待ってますよ」


新たな道を進む彼等に、どうか素晴らしい未来が待ってます様に