蓮side 栞の部屋に入ると 栞は上半身だけ起き上がり、苦痛の表情で紫音に凭れてる 幻覚と幻聴が無いだけで、まだ傷は癒えてないし痛みもある筈だ その証拠に、栞の体にはパリッと赤い電流が不規則に走る 俺は栞の手をそっと握り、側に寄り添う 俺と紫音が血…
酒向side その夜、仕事が終わり自室に戻ろうとすると 「酒向」 振り向けば蓮様が 手や頰に僅かに血が付いている 「蓮様、どうしましたか?」 「…今回の仕事だが」 蓮様が続きを言う前に、俺は頭を下げた 「仕事を受けた以上、私情は挟まず、何があろうと最後…
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